2012年11月24日土曜日

エピソード13~期間限定リア充?体験~

 前回のエピソードで軽く触れたけれども、僕は一時的に学生ボランティアのようなもの参加していたことがあって、そこで意識の高い学生たちと触れ合うことをしていた。。。今でいうとFacebookを存分に活用してセルフブランディングに余念がないような人たちとコミュニケートしていたのだ。



 ことの発端は、大学3年の春頃だったろうか、完全にキャンパスの亡霊と化していたこの男には、まだ一念発起する体力が辛うじて温存されていた。大学3年にもなって改めて卒業まで居続けなければならないサークルや、まして部活動などには入る気もしなかったが、これならよさそうだというのが見つかった。それが学生ボランティアのような活動であった。なぜかというと、参加している期間はせいぜい2~3ヵ月であって、もしも嫌で嫌で仕方がなくなってしまうような窮地に陥ってしまったとしても3ヵ月ぐらい我慢すれば後腐れなく解散することが出来るからだ。それでいて、その3ヵ月間のうちに幸運の女神が降臨してくれていれば、もしかしたらあわよくば・・・ということが100パー起こらないとも言えないので、とにかくまだ残っていた一念発起の体力をフル活用し、自らを奮い立たせて某学生ボランティアみたいのに申し込むことにした。。。



 勇気を出して申込みをし、そのボランティアのようなもののミーティングに初めて参加することになった僕は、絶望しかけた、、、そこでは、、参加者のほとんどが元々同じコミュニティで活動してきた同志らしく、はっきりいって僕が入ってきたことによって「なんか怪しい変な奴が入ってきちゃったよ・・・」といった雰囲気がその場を包みこんでいたのだ。。。。僕は失敗したと思った・・・やはり怪しい非リアぼっちが学生ボランティアなどという大それたものに参加してはいけないのかと、あとは辞めないように3ヶ月は我慢しようと、、、既にそういうモードに突入する決心をしかけていた。。。しかし、そのあとで意外なことが起こった。幸運の女神はまだ僕を見捨てていなかったのだ。なんと、そのコミュニティ内の一人がアイドルヲタクだったのだ・・・しかもそのアイドルヲタクはコミュニティの中でも指導者的な立場で、かなり発言力がある人だったのだ。。コミュ力が高くて場を盛り上げる力も長けていた。センスのある人物だった。この人はMさんとしておくが、たまたまMさんと二人きりになる場面があった際に、向こうからその手の話題を振ってきたのだ。僕はそういう話が出来る友人などリアルで存在しなかったため、あまりの嬉しさに一気にたくさんしゃべってしまった。そうすると僕が同志と分かったMさんも喋りが加速し、一気に打ち解けてしまったのだ(と、僕はそう思った)。こうしてボランティア内で発言力のあるHさんが僕のことをメンバーのみんなに面白おかしく紹介してくれるようになり、僕のことを承認してくれる人も増えてきたのである。。。



 1~2週間前まで完全ぼっちだったのに、ひょんなことから一気に承認してくれる人が増え、本当に人生というものは何があるかわからないなと思った。。そして、ここまで幸運の女神が僕になびいてくれているのならば、当活動中に僕はワンチャンありそうな気がしてならなかった。。女性はいっぱいいた。その中に一人、笑顔が可愛くて小柄な小動物みたいな子がいてヤバかった。。。僕はそのこと付き合いたいと思った。Sさんだ。



 エピソードの続きは次回書くとして、単発系のプロジェクトに参加すると、運が良ければコミュ障非リアぼっちでもメンバーから承認してくれることがあるかもしれないので、このブログを読んで下さっている大学生ぼっちの方で脱ぼっちを希望している方がいらっしゃれば、そういうやり方もありなのかもしれない。。。もしも上手くいかなくてもしばらく我慢すればお終いなので卒業までそのコミュニティで苦しむことはないのだし。

2012年11月18日日曜日

エピソード12.1~同棲しだした件~

 Bとはその後も何度かデートを重ねた、、、デートといっても交際をしたり愛しあうことが目的ではなく、本当に遊ぶということだった。そういうことを繰り返していく内、不覚にも僕も男性なので少しずつ男性的欲求が彼女に対して沸々と湧き出してきてしまった。本当にこれは不覚だった・・・




 僕は、BとSEXしたいと一瞬思ってしまったのだ。。。




 そして大学4年だったか卒業後の職業訓練校時代だったかは定かでないが、その辺りで一度Bに秋葉原についてきて貰うようにした。場所は、面白いものを見せようと思い彼女もその手のことについて嫌悪感よりは面白いと感じてくれるセンスの持ち主だったこともあり、石丸電気ソフト本店の7Fへ連れて行くことにした。。。万世橋の近くにあるそのビルは、現在は既に石丸電気ではなくカラオケ屋さんのパセラに変わっている。2012年の年末には某アイドルユニットの専用劇場としてまた利用できるとして一部には話題となっているその場所は、アイドルのイベントをやるには格好のスペースで、いかにも地下アイドルの会場だ!という場所だった



 そんな石丸電気ソフト本店の7Fにて、今回もどこかまだ人気の出ていない無名アイドルユニットのミニライブ兼握手会が開催されていたので、一緒にみにいくようにした。そのときしか見なかったユニットだったので今も存続しているかはわからないが、前方の椅子スペースの後ろが立ちのスペースで、僕らは椅子スペースの前から4~5列目の下手に二人で座っていた。ライブでは、立ちスペース最前で石丸ではよく見かけた常連らしきヲタ4~5人がヲタ芸で盛り上がっており、Bはそれを見て大ウケしていた。しかもラスト曲はなんとボーノの恋愛ライダーだったので、僕もフリコピをして楽しんだ。握手会には参加しなかったが椅子に座りながらその様子を二人で観察しながらあーだこーだ話していた。割と高齢のヲタが握手をし始めるとBは、「あの人、会社では結構な重役なんだろうなー」とか、若くて比較的リア充臭のするヲタのときは、「アイドルたちの目が変わったー!女の目になってるよー」とか分析していた。最後に彼女は総括して、「日本て平和だと思った」と僕に言い二人で会場を後にした。。。



石丸電気ソフト本店7Fでのヲタ観察遊びを終えたあとは、向いのデニーズで食事をした。このデニーズの店員さんは、石丸のショーウインドー前で並んでいるとよくクーポン系を配布してくれていた。そんなデニーズで食事をしながら、会話を交わし、秋葉原の街を徘徊しながらメイドに話しかけている男性を見ているとBは、「あんたもあーいう風に話しかけたいんでしょ?w」とからかってきたので、「あれはなんか違うだろ・・・」といった旨の応答を返した、、、そうこうしている内に、僕はふとあることを彼女に伝えてみた、、、こんなこと高校の部活関係の女子に伝えたことないのにいいのだろうかと思いつつ・・・



 
 「実をいうと今日、Bちゃんとホテルいこうかなーなんて考えたりもしたんだw」

 こうごまかすように震え声でボソッと呟くと、

 「へーあんたサイテーだね」

 とだけ、短く返ってきた。。。



 これ以上はもう、そのことについて触れず秋葉原をもう少し徘徊しながらその日は一緒に帰った。




 そのあとに会ったのは、僕が就職した後だった気がする。そのときは横浜でお茶を楽しんだ。話を聴くと彼女は、引っ越しの準備をしていて横浜の地を離れるらしい・・・話を聞くとどうやら、埼玉県の某所で男性と同棲をするらしかった。。。この時は、以前にもまして女性らしく色気がましていて、ドキッとせざるを得なかった。。女性というのは本当に、本気を出せば出すほどどんどん可愛くなっていくなと驚愕した。。



 それからも何度かメールのやりとりはしていたが、同棲前と違い会う約束を取り付けようしても予定が入っていたり、場所的に厳しかったり、忙しいとのことで一度もあってくれなくなってしまった。察するにBは主婦的仕事に従事しているっぽかった。こうしても僕もだんだんと連絡をしなくなり、とうとう全く持って交流が無い状態となってしまったのだ・・・



 いくら何回も遊んでいた女性だとしても、一人の男性と共に人生を歩んでいくことを決めると、もう相手してくれないのかと思うと、何とも僕は寂しくなってしまった、、Bは、愛している存在という訳ではないが僕を承認してくれた数少ない一人という認識で、自殺ストッパーといっても過言ではなかった。そんな大事な存在が離れていってしまい一つ精神的な支柱を失ってしまったこの孤独な男性は、都会の亡霊になりつつある・・・




 ・・・実をいうとこのエピソード12.1を執筆している今まさにこの瞬間、僕はそのBに携帯メールを送ってみたのだ。果たして返事は来るのだろうか、、、、亡霊化が進行中の僕が亡霊にならない方法は、見つかるのだろうか?・・・


 

2012年11月17日土曜日

エピソード12~高校の部活の後輩♀Bが現れた~

 僕は高校時代、運動系の部活に所属していたので、辛うじてぼっちではなかった。部活は一応居場所として成立していたからだ。おまけに部活以外にも、昼休み図書室でいつもダベッテいる意識の低いヲタよりのメンバーとも交流があったので孤独感はあまり感じていなかった。。それに意識の低い公立高校だったおかげで学力は学年でもトップ5ぐらいには入っていたので、女にはモテなかったが劣等感も低かった。



 そんな高校の部活の後輩の中で、好きな子が一人いた。初めて好きになった子で、恥ずかしながら今だにそのことを引きずっている・・・その好きだった子をAとしておくと、女子部員はほかにも
何人かいたが、何かと僕と仲が良いのではとネタにされていた別の部活の後輩♀もいた。その子は部活の後輩♀Bとしておこう。。。この子は何とも表現が難しいが、可もなく不可もなくという子だった。話は大体僕の方に合わせてくれるような風で、かといっておとなしいという訳でもなく、表現が難しい。。。サブカル風かもしれない。顔は、南海キャンディーズのしずちゃんに似ていた。ちょうど、しずちゃんが普通の女の子のサイズになったような見た目だ。というかしずちゃんにかなり似ている顔をしていたかもしれない。。。。実をいうと卒業式当日、僕の制服の第2ボタンは、Aに渡しており、一番下のボタンはBに渡していた。今振り返ると、高校時代はもしかしてリア充だったんじゃないかという気もする・・・



 そして今回は、僕が大学進学後に初めて二人で会うことになった、高校の部活の後輩♀Bとのエピソードである・・・



 話は未来へ進み、大学3年の冬になる。何かこう、学生がたくさん集まるボランティア的な企画に参加すれば、可愛い女の子とワンチャンあるのではないかと期待していた僕は、実をいうとこんなことネットでは言わず完全なぼっちぶっていたが学生が50~60人ぐらい集まるボランティア的な企画に参加していたのだ。。。おまけにその中で知り合ったメンバーの何人かとは今でも交流があるのである。。。とにかくそのワンチャン企画で僕は、ある重大な任務を任せられていた。それは、打ち上げの幹事をすることだった。



 はっきりいって、たかだか50~60人ぐらいの人数の飲み会のセッティングをするという仕事は、フツーの大学生であればソツなくこなすことが出来、負担に感じることもなかろうが、僕は違っていた。貴重な大学時代の大半を、街で可愛い女の子を視姦しその余韻でシコることに費やしていた僕にとって、飲み会の幹事をこなすぐらいのことですら、まるでビジネスマンが得意先から大口の仕事を取ってきて、無事納品するぐらいの大仕事に感じた。



 
 これはとんでもない大仕事が舞い込んできたとパニックになった僕は、とりあえず会場となる立川の街で飲み屋探しに出かけることにした(ネットも活用しつつ・・・)。そんなとき、突然あるアイデアが思いついた、、、それは、こういうアイデアである。「もしかして、この宴会の下見をするという口実を作って、今交流がほんの少しでもある女の子に協力を求めれば、頑張っている僕を応援しようという気持ちが働いて案外気前よく下見についてきてくれ、結果的にデートが成立するんじゃないのか!?」



 デートの約束は、成立した。



 たまたま、メールでちょっとやりとりをする仲だったBが脳裏に浮かび、下心はないがそういうデートもアリかと思い、メールを送って誘ってみた。内容は忘れたが、大体以下のような簡素な内容だったかと記憶している。

僕「ちょっとプロジェクトの下見に、一緒についてきてくれないか!?」
B「いいよ!」

 すごくあっさりと約束が成立してしまったのだ!考えてみたら今までの人生、Bにデートの申し出などしたことがなく、ネットで一回サシオフの約束を取るだけでも四苦八苦していた僕にとって、何とも意外な結果だった。こんな近いところに一緒に時間を過ごしてくれる女がいたとは・・・と驚愕した。まさに灯台下暗しであった。僕の人生、女性関係に限らずこういうことが結構ある気がする。



 当日は、小田急線の某駅で待ち合わせをした。部活で結構長い時間を過ごしていたにも関わらず、サシでデートというのは初めてだったためか、下心はないにも関わらず緊張してしまった。しばらく待っていると、そこに高校の部活の後輩♀Bが現れた。高校時代の素朴な雰囲気とは打って変わって、化粧しており可愛い女性に変身していた・・・本当に女は化粧をして綺麗になるなと、化粧マジックについて考えはじめたのはその時期だったかと思う。



 
 電車で目的地の立川までは少し時間があったので、そこで会話を楽しむようにした。ここで僕はあまりしてはいけないことをしてしまった。ネットでよくやっているお得意の自虐トークを炸裂させてしまったのである。。だがそこは5年近く知り合っているため僕のことをよく理解してくれており、それにたいして笑ってくれた。実はこういう反応が自虐ネタ大好き人間が聴き手に対して一番求めている反応で、彼女はそういう僕のユーモアをすごく理解してくれていた。気が合うのかもしれない。自虐自嘲の文化に理解のある女子はあまり多くないので。



 乗り換えをして、目的の立川についた、というかもう完全にデート気分だったので本来の目的である宴会会場の下見という目的は5分ぐらいで終了した。なぜか強気になりボランティア的なプロジェクトの打ち上げは何とか成功するだろうと楽勝ムードだった。そんなことよりもBと一緒にデートをすることの方が大事だった。僕は女性が近くにいてくれるだけで大分メンタルが向上してくるのかもしれない。Fateという作品でいうと、マスターなしでは成り立たないサーヴァントに近い部分は確実にある気がする。



 最初のデートは、昭和記念公園を会話しながら散歩することだった。このころには会話を息をするのと同じように自然に出来ていていちいち内容を思い出すまでもなかった。そして、次はアレアレアのラーメンスクエアとなりにあるアイスクリーム屋で一緒にアイスを食べてモノレールに乗り、多摩センターに到着した。実はこの多摩センが最大の魅せ場で、辺りが暗くなるころには綺麗なイルミネーションがキラキラとカップルたちを引き寄せているのである。Bがどう思ったかわからないが、僕としてはこれをサプライズとして提供したつもりだった。一緒にイルミネーションのところへ行かないかと提案するとBは快くついてきてくれ、おまけに自分でいろいろと写真を撮り始めた。結構楽しんでいてくれた?といいなと今でも思う。そうこうしている内にまた電車に乗り、また別の駅で下車した後でラーメンを食べて帰った。。。



 このデートは、僕は人生でした中で一番成功したデートで、初めてのデートだった。Bとは友達感覚で、いつまでもこういう関係でいれたらいいなと、そう考えていた・・・



 しかし中々、そういう訳にもいかないというのが人生で、彼女との関係もほぼ無いのが現状である。。。そうなってしまうまでの一部始終を次のエピソードで披露しよう・・・

2012年11月11日日曜日

エピソード???~横浜と星屑~

 さて、仁鍛から死刑宣告を喰らってしまい満身創痍のDさんと僕だったが、もはやオフの続行すらも困難な程に絶望しているかといえば、決してそんなことはなかった!オフ会に限らず街を探索したりどこか食べ歩きをするときの楽しみは、ここからがスタートなのだ。むしろ、予定通りにいき無事に仁鍛の美味しいつけ麺を食べることに成功してしまったのであれば、非常に簡素なオフと化してしまっていたかもしれない。。。



 そんな訳で二人は、白楽駅周辺を練り歩きながらどこのお店に入るかを決めることにした。はじめ、この一帯ではそこそこ知名度が高く、家系ラーメンの4番バッターと称されることもある「六角家」への入店を検討したが、Dさんはあまり乗り気でなかった。Dさんは、総本山である横浜駅西口の「吉村家」を愛しており、家系といえば直系しか認めないタイプの家系フリーク、もとい吉村家フリークなのかもしれなかった(そういえば、吉村家が大好きで店員とも顔馴染みの女固定がいたものである・・・)。六角家に行かないとすると、果たしてどこにいけばいいのか、もはや僕らに候補としてあげられるお店が無くなってしまったので、適当にプラプラ歩いて入りたくなったお店に入ることにした。



 適当にプラプラ二人で歩いた末、見つかったのは名前も忘れ、2012年現在で存続しているのかもわからない味噌ラーメンのお店だった、、、、そこで二人とも味噌ラーメンを注文して食べたが、味は、普通だった・・・・・・



 結局、もっと早くに集合すべきだったぞと、反省会を開いても良かったがそれは野暮というものである。。。それでは目的のラーメン、食べ終わってしまった。後は解散して帰るだけなのか、、、また白楽駅で電車に乗り、横浜駅あたりで解散するのか・・・?それは寂しいので、僕はある提案をした。その提案とは、一人のときは大学時代の僕も、現在でも良くやっている日常の行為なのだが、やらない人からしてみれば人生で一度もやったことがなく新鮮なことかもしれない。。。



 「あの~、、、ちょっと横浜駅まで歩いて帰りませんか?」

 Dさんにそう伝え、もしも「嫌です!電車に乗りましょう!!!」などと返されたら増々後味の悪いオフ会になってしまっていたところだが、そうはならなかった。Dさんは、快くその申し出を受け入れてくれたのだ。



 そして、大きな道路に沿って歩いていくことになった。目的地は横浜駅である。最初
は大きな道路沿いを歩きながら、何かDさんと会話をしていたがその内容は忘れた。さしづめラーメンの話だとか、2ちゃんねるの話だとか、シューカツの話だとか、女性についてだとかその辺りだと思う。このまま道路沿いを歩けば楽勝で横浜駅に辿りつけるのだが、それはそれでつまらないので、裏道を通っていくことを提案し、その申し出も快諾してくれた。。途中の道で、山のようにこんもりと盛り上がった坂があり、そこを抜けていけば横浜駅西口の駿台だったり、ソープランド富士があるエリアへ通じそうだったのだ、、、確信はなかったが、、、



 そのころにはすでに空はすっかり暗くなっており星がとても綺麗だった。また、この横浜都会迷路の大冒険にDさんも以外とノリノリだったらしく、むしろ「この筋をいけば横浜へ辿り着けそうなものです」、などと自らリードをしてくれていた。その横顔はとても頼りになり、恰好よく思えた。彼こそは横浜編街歩きの達人かもしれない。そうこうしている峠は越えたようだった、下り道に差し掛かったのだ、、、と、その時だった。。。僕は感動した。



 目の前に広がる光景は、横浜の夜景を一望できる絶好のコンディションだった。ちょうど切り立つ崖の上に僕らは立ち、崖の下は団地のようになっていた。。その団地の先は、横浜駅の賑やかさがあった。横浜にこんな隠れた絶景スポットがあったのかと、今まで知りもしなかったし観光案内にも載っていないこの切り立つ崖からのプレゼントは、今回の食べ歩きオフで得た素敵な宝物だったように感じた。Dさんがこの光景を見て僕と同じように感動したかはわからない。しかしこの光景を胸に刻んだ僕は、まだまだリアルの世界も捨てたものではないなと、希望の光が宿ったのだ。。。



 しばらくそこでボーっとした後、無事横浜駅に到着した僕らは解散した。これが個人的に思い出として残っている、Dさんとのサシオフである。それでは次から、冴えボクZの本編が再開となり、エピソード12が始まる。。。

2012年11月10日土曜日

エピソード??~味は普通~

 そのときのオフ会は、よくありがちな、ごはんを食べるだけのオフ会だった。。。参加者はDさんと僕の二名だけ、いわゆるサシオフというやつである。やりとりはメールでしたか掲示板でしたか忘れたが、二人とも顔はネット上で既に出回っているし、ウォッチングされたところで大して怖くないというか、そのウォッチャーが参加してくれたりスレに外野からの様子をレポートしてでもくれたらそれはそれで盛り上がるかもしれないので、むしろウォッチングしにきてくれという感じだった。。。



 場所は丁度今週、つまり2012年の11月第2週目にてテレビ東京の「孤独のグルメ」という番組でも取り上げられた白楽駅だ。余談だが、僕も一人で孤独なグルメのようなことを頻繁にやっており、一人で脳内実況しながら街を歩いたりご飯を食べるだけの作品を認知した際には、自分が楽しみとしていたことを他にもやっていた人がいた(?)ので驚いたとったのが正直な感想だ。。。



 白楽駅といえば、東急東横線の駅であり、冴えボク無印でも少し触れたことがあるが昔シューカツくたばれデモのチラシを貼りまくった、神奈川でも意識の低い中~底辺ぐらいの高校生が目指す率の非常に高い神〇川大学のお膝元である。某国立大学の院生であるDと、マーチ在学の僕は、まるでイオナズンを覚えるぐらいレベルアップしている状態でスライムと戦うかのような楽勝ムードの心持で、白楽駅近くのどこかで待ち合わせをした、、、(こういう性格の悪さが滲みでるようなことを言わないにしても、頭のどこかで思っているから彼女ができない冴えない人生を送るハメになっているのかもしれない・・・)。



 Dさんは、オフ会の画像でも見覚えがあるようなインテリ感溢れる服装をしており、高校生クイズに出演しそうな有名進学校クイ研(クイズ研究会)系ファッションが好きな僕としては好感度がかなり高かった。。時間は16時ぐらいだったように記憶している・・・



 今回狙いの店は、仁鍛という、もりそばで有名な大勝軒で修業経験のある有名店の六厘舎で修業経験のある店主のお店だ。。。食べる前から、なんとなく魚介系で時代の流れに沿ったつけ麺の完成度の高いものを提供してくれるのだろうなあと想像しつつ、目的のお店へ歩を進めた。ちなみにDさんと僕の間で、ラーメンの神と呼ばれる山岸一雄氏の評価は非常に高かった。。。蛇足だが、同じKAZUO繋がりでは受験英語の神様と呼ばれる伊藤和夫氏をも二人は愛しており、そういった点でDさんと僕は話が合う仲だったのだ。KAZUOと名づけられると、神様と呼ばれるほどの地位につける可能性が高いのかもしれない。。。自分のツイッターアカウントもKAZUOにしようかと、今思いついた・・・自分はセックスの神様になりたい・・・・・・



 そうしてお店の前につくと、既に閉店していた・・・仁鍛はスープ切れのためだったか、理由は忘れたがとにかく僕らが着いたとそのとき、仁鍛は営業時間外だったのだ。ラヲタ(ラーメンヲタク)用語でコレを、死刑宣告という。ちなみに自分はラーメン女子大生の本なんとかちゃんと一緒にラーメンを食べたいと思っている。。。




 僕らは、楽しみにしていた仁鍛のラーメンが食べれなかったので絶望した。大体、メディアの露出が激しくノリにノッているラーメン屋の営業時間等を入念にリサーチしなかったことがそもそもの失敗だったのかもしれない事前準備なくして成功はない。。。Dさんも僕も、どうして企業から内定を中々貰えないのか、その理由が一瞬見えたような気がした。



 ・・・さて、それでは次のアクションをどうしようか。それが問題であるし、こういうときにすぐやることを決断出来る人間こそが企業から求められているのだ!と、シューカツクサイ話はここで辞めにして、ここから先は次のエピソードへ持越しである。。。。。。
 

2012年11月9日金曜日

エピソード?~仁鍛と六角家と横浜の切り立つ崖~

 少し前、小説(と呼べる代物なのかは甚だ疑問だった・・・)を書き始めネット上で公開を試みたが結局中折れしてしまったということがあった。原因は、ネタが思いつかなったことにはない。むしろエピソードは、最初から最後まで決めてあった。しかし、その小説のヒロインとして登場するモデルの女性と喧嘩をしてしまい、とてもではないが続けられる状態ではなくなってしまったのだ。。。



 その小説は、ヘルマンヘッセの「荒野のおおかみ」という作品がモデルで、社会不適合系の人間が絶望せずこのキビシー世の中をユーモラスに生きるにはどうすればいいのか、世の非リア人間に希望の光を照らそうということがポリシーとしてあった。そしてその主人公に僕が抜擢したのは、何回かオフをしたことがあり、真面目系クズ発祥とも言われている2ちゃんねる某板の固定ハンドルネーム、Dさんだった。



 Dさんはいかにもインテリといった風貌で、メガネをかけた痩せ型のため一部の女子からは熱烈に人気が出そうだった。性格はとても穏やかで、丁寧な口調や人の悪口を言わないことを心がける人格者であり、国立大学大学院の修士課程を修了しただけあって非常に知的な人物だった。そんなDさんであるが、資格試験当日に寝過ごして失格してしまったり(資格だけに・・・)、いつまでたっても就職をすることを選択せず社会に出ようとしないことなどがギャップとしてあり、ユーモラスな性格もあるかもしれないが2ちゃんねるの住人からは大人気であり同時にアンチも非常に多かった。



 僕ははじめそんなDさんのファンであり、一度お会いしたいと考えていたが、あっさりと会うことが出来た、、、それはたしか2008年春のオフ会だったろうか。その後も何回かサシオフも含めいろいろ会っていくうちに、気まずくなるようなことも起こってしまった。秋葉原の戦国風メイドカフェに入店しいざテーブルに着こうとする直前、メイドさんからテーブルチャージ料がかかることを知らされるとDさんの顔が一気に苦々しくなり結局ほかのカフェにいくことになってしまった「もののぷ事件」。横浜市内の某カフェチェーン店にて、僕が最初席を確保しようとレジをスルーして店内に入るといきなり「おい!注文してからにしましょう!!」と、怒鳴りつけられた「ドトール先に席を取ってから注文するのはマナー違反!?」事件。そして蒲田に二人で羽根つき餃子を食べにいった際、そのお店で学校関係に見えるベテラン風の教師陣に交じって一人だけ若い男が気まずそうに座ってひきつった笑顔でベテランたちの話を聞いたのをこっそり観察し社会のおぞましさを思いしった、「羽根つき餃子っていうけど普通の餃子と何が違うんだ」事件。。。などお互い気まずい思いをしてしまったことが多々あり、それはおそらくお互いにコミュニケーション能力(人柄という部分も含めてそう表現することにする)が欠けていたことが原因であると思われるが、とにかく気まずくて険悪になってしまったことが幾度となくあったのだ。。。



 オフを重ねていくうち、どうにも自分とDさんは相性が良くないのではと気づき初め、現在では全く交流のない状態になってしまっているのだ。というか、Dさんに限らずかつてオフを楽しんで(?)いた様々な固定たちともせいぜいたまにツイッターでリプライを飛ばしあったりファボったり、リツイートをするのが関の山でオフで会うということは無くなってしまった。今でもたまにネット上に貼られている大学〇活板のメンバーがまったみんなで集まってパーティーでもするようなことは、なさそうなのである。。。



 しかし、一度だけ僕にとって非常に思いで深く、素敵だと思ったDさんとのオフ会があった。そのオフ会は凄くよかったので、こういうのが出来るといいよねという願望も込め、これからその一部始終を文章に起こしてみようと思うのだ・・・



※これはホモエピソードという類のものではないので、そういう期待をされている方はまんだらけとかに行ってください。。。



 

2012年11月3日土曜日

エピソード11.2~そんな簡単に晒しちゃうの!?~

大学卒業間近の、卒業試験も終えて後は卒業式を迎えるのみという1か月程度の時期、健全な学生生活を送ってきた学生たちは卒業旅行に行くものであろう。はたしてこの時期、我々のような社会不適合タイプの人間は、PICASAなどWEBにアップロードされ、男女で楽しそうにはしゃいでいるリア充大学生たちの姿を唇を噛みしめながら閲覧して、涙を流すぐらいしか時間を潰す術がないのであろうか!?、、、、、、いや!そんな筈はない!!!・・・



この時期、実をいうと僕も高校時代の友人から二人で台湾旅行にいかないかと誘いを受けていた。初の海外旅行ということもあり最初は乗り気で快くその誘いに応じたが、計画を練っていくうちに非リアで問題解決能力に欠ける二人組は結局、面倒になってその計画を断念してしまったのだ、、、その旅行に肝心の女性がいなかったことが原因かもしれない。。。



そうして台湾旅行がキャンセルされ暇を持て余していた僕だったが、たった一つ、というか二つ、いや、厳密にいうと三つかもしれないが、やることは同じなのでここはたった一つとしておきたい、、とにかく楽しみがあった。それは、WEB上で交流のあった女性とスカイプで通話をすることだった。この時期はスカイプ通話をしてくれた女性が三人もいた時期で、それなりにエンジョイすることができていた。スカイプ通話相手の一人が、オープンキャンパスで一度我が母校の大学構内を案内して回った、あのモリサキ似のKだったのだ。Kはどうやら彼氏がいるらしく、しかもアニヲタの彼氏だった。僕はそんなKの惚気話や、初めての上京をするための準備や、高校生活の話などを聴いていた。話し方はホンワカしており可愛げがあったが、性格的にはキツイところがあると自称していた。。。この時期も良好な関係が築けており、それは僕が別段彼女とセックスをしたいと思っていなかったからかもしれない・・・



僕が大学をとうとう卒業してしまい、就職先も決まらないまま職業訓練を受講していた時期に話は移る。彼女はJDになっていた。やはりあの大学の商学部生としてありがちな、会計士を目指す学内の資格試験予備校に彼女も入っていた。また一度彼氏とは別れてしまっていたみたいで、どこかネットコミュニティでネナンされた男性とやりとりをしていたみたいだった。。。僕は自分を棚上げし、ネットで出会った男なんてろくなものじゃないぞ、と注意を喚起したが、その声は胸に響かなかったようだった。



案の条、事態はよくない方向に向かっていたようだ、、、そのネナン男の口車に乗せられたのか、Kは自身の上半身を裸にした写真を晒して送ったというのだ、、、実は僕にもそれを見せてくれたのだが、不覚にも興奮してしまった。。。おまけにネナン男のアパートにいきなり行き、そのままベッドインし、終いには付き合い始めてしまったのだ・・・・・・上京して寂しかったからだろうか、田舎から一人上京してきた可愛い娘が都会のヤリチンに喰われてしまう一部始終を僕は指を加えて見守るだけで、どうすることも出来なかったのだ、、、そのうち無職の僕のことなどどうでもよくなったのか、態度が冷たくなりそのまま縁が切れてしまった、、、何とも悲しくしょぼい幕切れだった・・・ただ当時、僕には他にNとYという二人の女性と交流があったため、そこまでショックは酷くなかった。。。



上の出来事は、今までネット上で語ったことは無かった訳だが、、、2012年の秋である現在、本当に交流のある女性がいなくなってしまい完全な一人ぼっちとして社会から孤立してしまった僕はふとそんなKのことを思い出し、幸いまだアドレス帳に登録が残っていたため試しにメッセージを送ってみることにしたのだ(実は彼女の本名も知っていたりする)、まだ希望はあるのだろうかと問いを投げかけながら・・・・

「おーい」

ドアをノックするかのようにこうショートメッセージを送ってみると、なんと返事が返ってきた。

「申し訳ございません。大変失礼なのですが、どちら様でしょうか?」

そこで僕は自分の名を名乗ると、

「ああ!お久しぶりです」

と来た。この、ああ!のびっくりマークから、もしかしたら好意的な文脈があるのではちょっと元気でしたか的なやりとりをした後、サシオフしたい旨を伝えると言葉が厳しくなってきて、彼氏と一緒でもいいですか、などと世知辛いメッセージが返ってきた。。。もうダメか、、と思いつつももう少し粘ってみたところ、、、とうとう死刑宣告が下された。。。

「気持ち悪いので私はあいたく無いです」

・・・

・・・・・・

これはもう完全なチェックメイト状態である。もはや僕に、希望は1ミリも残っていなかった。ついにドラさんこと上野君のUstream自殺配信を受け継ぐ段階に来たかという考えすら起こって来たが、その前に少し振り返りをしようと思った。つまり、自分はどうしてこんなに冴えないのに女性に執着するようになってしまったのか、そのルーツを再確認にしていこうという訳だ。迷ったときは、原点回帰だ。



そして段々と時系列を遡っていくこの物語、冴えボクZが幕を開ける。。。



※この物語はノンフィクション風フィクションです。

2012年11月2日金曜日

エピソード11.1~そういや立川ラーメンスクエアでポッシのイベあったなあ~

大学4年の初夏、Kとの出会いは、2ちゃんねるのスレッド上からはじまった。。。彼女は危機意識というかネットリテラシーが醸成されていないせいか、見ず知らずの男とサシオフをしてしまうような高校3年生の女の子だった(今風に言えば、LJKという呼び方をするのだろうか。Lは、LASTのL?つまりLASTJKということだろうか・・・JKが自らJKと呼称するようになるとは、時代は変わるものである。。。)。



大学別のローカルスレッドにて、彼女は僕が所属していた大学へ入学を志望しているようだった。そしでオープンキャンパスに参加するにあたって、案内してくれるセンパイを募っていたのだ。これでは出会い厨ホイホイではないか、危ないぞと僕は彼女のことが不安になったので、ほかの危ない男が手を付ける前に、真っ先に挙手をした!!!そして、、、その挙手はいとも簡単に承認されてしまった。まるでツイッターでフォローをするぐらいの感覚だ・・・



何度かWEBメールを介してやりとりを行ったのち、集合時間等を約束して当日を迎えることとなった。僕は、もしかしたらまた釣りなのかもしれない、誰も来ないかもしれないと疑いつつ当日を迎えることとなった。ネカマ、つまり男がネット上では女性になりきってモテない男をたぶらかす遊びに興じる悪趣味な輩が存在するため、その餌食になってしまっているのではないかという一抹の不安が脳裏によぎったオープンキャンパス当日、彼女は本当にいた。。身長は高めで160台後半~170台前半ぐらいだろうか、ホンワカした雰囲気で、げんしけんの大野さんに似ているような気がした。あるいは、ハロプロエッグ出身で、現在はアップアップガールズ(仮)というユニットで活動をしていたりNHKEテレのRの法則という番組にも出演している森咲樹に似ていた。むしろモリティに激似といってもいいぐらいだった・・・・・・



オープンキャンパスでは、最初のオープニングアクトとして各サークルの発表を鑑賞したり、公開講義に参加したりした。サークル発表の途中、モリティ似のKはいきなりメガネを装着し始めた。。メガネをつけた姿のほうが似合っているように見えた。逆にいうと、モリティのメガネみたいなあ、、、と。公開講義では、高校生の男子が力強く手を挙げて講師に質問をしていた。既に僕を上回っているなあなどと思いつつ、5号館か6号館の2階のベンチのところに二人で腰かけて、1階の購買コーナーで購入したお弁当を二人でパクついた。。パクついている途中、私服の男子高校生3~4人の集団が僕らを見て、「いいなあ。。。」などとボヤキあっていた。どうやらボクとKがカップルのように見られたらしかった。ここでハッとしたのだが、もしかして、街で一緒に歩いている男女が必ずしもカップルとは限らないのだから、そこまで唇を噛みしめて悔しがることないんじゃないのか?と考えた。しかし結局、その病気は今もまだ治っていない。。。あと、人気の少ない5号館か6号館の通路(たしか教室の名前は、5201とか5201とか、そこらへんの場所だ)に、一人でぼっち臭のする青年が歩いていたのを見かけ、何ともやるせない気分になってしまった。



そんなこんなで大学から脱出した僕とKは、ホテル野猿・・・にいったら逮捕されてしまうしそんな考えは思いも寄らなかったので、立川南駅で下車しラーメンスクエアでラーメンを食べて解散した。このオープンキャンパス時は何とか頼りになるお兄さん臭を必死に出していたのでまだ嫌われておらず、紹介した僕のブログにコメントを度々くれるなどKとは良好な関係がしばらく続いた、、、変化が起きたのは年明けの2~3月ぐらい、そう、ちょうどKが我が母校にもう少しで入学しようというタイミングだったような気がする・・・それに、僕はせいぜい人間と触れ合いたいぐらいの感覚でKとセックスがしたいとか、付き合いたいとは考えていなかったのだ・・・